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観た映画やドラマの感想をだらだらと語るだけの場所。 七日坊主なわたしの主観にまみれた駄文感想文。

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【The Lake House/イルマーレ】自然と調和、逆らわない恋が魅力的な作品【ネタバレ有り】



あらすじ

西暦2006年、イリノイ州の郊外。
静かな森の湖畔に佇むしゃれた一軒家では女性が一人、この家とのお別れを名残惜しんでいた。そこは彼女が唯一素顔に戻れる場所。持ち主は医者のケイト・フォレスター。研修期間を終えた彼女はシカゴの大病院で勤務するためアパートへ引っ越す日、次の住人宛にメモを残した。
「私の私物が届いたら転送してください。玄関先に点々とある犬の足跡は最初からついてました」それを受け取った男は、首を傾げる。なにかの間違いでは?と。一通のメモから始まる時空を跨ぐラブストーリー。


韓国のイルマーレをリメイクした作品。

サンドラ・ブロックとキアヌ・リーブス主演のラブストーリーです。

随所に奇跡のような偶然が散りばめられていて感情が揺さぶられました。
未来と過去を行き来する話は、テンポが良く好きです。


この映画の素敵なところは、待つことを教えてくれるストーリーでしょうか。

湖畔の一軒家に佇む小さなポストで繋がった二人が、父親との確執や素顔の自分を忘れてしまう多忙の日々を乗り越え、最後に二年の時間を埋めて再開する。過去から訪れる愛情が今と重なった時、二人はとびきりの幸せに包まれて、観ている自分まで暖かい気持ちになれました。



~個人的に好きな台詞~

その①

「あれほど心の通い合う、感性の似た相手は、他にはいなかった」

感性が似ていることって大事ですよね。


その②

「二年後に」「また明日」

二人の約束。まるで明日のことのようにアレックスが言う場面の可愛らしさに胸がきゅんします。
ただこの後、アレックスがお店を予約するんですが二人は会えません。
ちょうど窓の外から見えるスケートリンクの賑わいも徐々に人足が遠のいていく場面は寂しいものでした。


その③

「現実と小説は違う。だって人生は儚いもの」

私とあなたはうまくいきませんって言われてたようで、冷水浴びせられる台詞。


その④

「この本はいつか君にちゃんと返すよ」

単純に聞くと、「ポスト入れとけば(笑)(笑)(笑)」ってツッコミを入れたくなるシーンでの台詞。
未来と過去を繋ぐ魔法のアイテムを使うんじゃなく、自分の力で工夫して渡したいんですね。
男心ってやつなんでしょうか。
 



ところどころ時間軸上に矛盾やおかしい点が見受けられるので気になる人は気になるかもしれませんが、時間軸の違和感を根掘り葉掘りせず観ると感動に浸れます。

感動のラブストーリー。

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JUDGE感想【ネタバレ有り】



人気コミックスの映画化。書店の店頭で目にしたことあるような記憶の片隅に残っていたパッケージイメージだったのと、個人的に有村架純ちゃんが好きだったので、なんとなく観てみたんですが微妙でした。

悪い意味で、後味が悪い映画。
”バッドエンドだから後味が悪い”というものではなくて、「あー、そうなん。それで?」で終わっちゃう感じです。



こういう閉鎖的な空間で窮地に陥る主人公たちって、私けっこう好きなんです。
だから余計に、後味が悪いと感じました。
狭い空間での出来事を描いたものなら、背後に潜む黒幕や、なぜ連れてこられたのか明確な理由が欲しかったなぁ。この映画は理由がないうえに淡々とした罪の紹介が軽すぎて入り込めなかった気がします。このキャラには死んで欲しくないって思わせるようなファン要素があると魅入ることが出来たと思います。
もしかして:理由も黒幕も察して下さい系なんでしょうか。
でも、内容観ていても察するには少し弱い気がします。
黒幕も一体どういう組織なのかよく分からないし。恨みをもった人間の集団って、どうやって彼らが繋がったのか……非現実的ですよね。彼らを束ねる機関が存在するとかもうちょっと詳しく教えて欲しかったです。


POVって言うんでしたっけ、序盤にあったシーンで被り物の内蔵カメラ視点のPOVは、不安にさせるような雰囲気が出ていて、とてもゾワゾワしました!こういうの好きだなぁ!
ただ、そこで期待が高まったものの、特に面白い展開にはならなかった。想定内で終わって、どんでん返しが無かったのが残念です。

特に、最初に殺された人。彼の略歴を見た参加者の多数決によって犠牲になったわけですが、彼以外の略歴を見ていたら参加者の心象は変わっていたんじゃないでしょうか。あの場面で、一番危険なのは生業からしてキツネだと思いますし。そういう辺りから、ストーリーを円滑に進めていくための略歴公開の順番が無理やり組まれているようで。いつどんでん返しくるの?って待機していたのに尻窄みで終わって残念です。

原作知ってる人向けだったのかなぁ……。
死の投票や被り物などの薄気味悪い設定は面白いなと思って観ていたので、初見でも分かるようなストーリーだと嬉しかったです。

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THE WEVE ウェイヴ感想【ネタバレ有り】


とあるドイツの高校で独裁制をテーマにした授業が行われた。担当教師のベンガーは「独裁制」に興味がない生徒たちに困り、ある提案をする。それはクラスを独裁国家に見立て授業を行うこと。”現代に独裁制は成立するのか?”この心理実験のような授業に、初めは嫌悪感を示す生徒達も次第に今まで経験したことのない感覚に魅せられてゆく。走り出した集団はコントロールを失って……ーー



とても観ごたえのある作品でした。
様々な人の想いが交差して制御不能になっていく集団の描写は考えさせられるものがあります。

これは、得体の知れないの違和感が加速して津波のように一気に押し寄せる映画。
WAVEなるほど!って納得です。



この映画は独裁と人の心理がテーマなんですね。
「独裁」の心理を紐解くと、誰もが感じたことのある感覚が見えてくるような気がしました。

その感覚というのは、グループに所属する安心感。
私たちは、学校・部活・会社・ママ友グループ・地域の集まり・家族など、大きさは様々ですが協力しあって生きていく為に、様々なコミュニティに所属しています。そして、誰もがそこで穏やかに過ごせることに安心感を覚えているのではないでしょうか。

この安心を守るために、時には共通の敵を攻撃する。WAVEの過剰な仲間意識(団結力)は自分達を守りたいという部分から来ているのじゃないかなと感じました。

ただその安心を守った時の快感を取り違えて、興奮しきったクラスは最終的に暴走してしまう。


そういう意味で、独裁制というのは、誰か一人が権力を奮って作り上げるものでは無いのだと私は感じました。「まるで感染するかのように、”集団に属さない恐怖”が人々に蔓延して独裁制は出来る」ただそれだけだと思っていましたが、この映画を観ると恐怖が蔓延する前にもう一段階。寂しさや苦悩、思いやりや正義。
特に印象的だったのは集団をまとめる権力者の影響力。作中では教師ベンガ―が権力者のポジションにあたるのですが……どこにでも居る普通の教師、なんですよね。ですが、統率を図る為の行為(机の整列やリーダーの選出など)を取り入れただけで、生徒はベンガーを最高権力者として見るようになる。

生徒がベンガーを最高権力者として見るようになった要は、「統率者を生徒自らが選んでいること」なんじゃないかと思います。序盤のシーンで、誰をリーダーにするかベンガーが生徒に問いかける。生徒はクラスの中から選んでも良かったのに、教師であるベンガーを選んだ。この行為は、教師と生徒という関係から導き出されるごく自然なものだとも思います。ただそれによって、「自分たちが選んだ人」という印象はずっと脳内に残るわけで……崇拝するような生徒が現れたのも、主体性を持って選択したことの結果の一つだったのではないかと感じました。


独裁制クラスで際立っていたのは、女子生徒のカロとモナ。
おかしいと思った事をおかしいと言う勇気があるのは凄いことだと思います。
なぜ反発してしまうのか、得体の知れない恐怖に苦悩する姿がとても印象的です。
作中ではウェイブが正しいように描かれているのでカロやモナは自分勝手で集団行動が出来ない子のように見えてしまいます。これもこの映画の特徴なのかなぁと。


最後に。
この映画は実際にドイツで起きた事件をベースに制作しているとあって、確かに有り得ない話じゃないなと思いました。だって、安心を守りたいって誰にでもある感情ですもん。
戒めであり、「独裁制」とは何かを考えさせられる素敵な映画でした。ご馳走様。

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RPG【ネタバレ有り】


<あらすじ>

 主人公エリックの兄は、RPGの世界観を現実で楽しむ為の大きなコミュニティに所属している。そのコミュニティでは参加者が王様や神官、戦士やエルフなどの職業になりきって、共通のルールのもと暮らす。

エリックの恋人エヴリンは、何度かエリックの兄に連れられRPGコミュニティへ参加するうちに、自分をお姫様扱いしてくれる世界観にどっぷり浸かってしまった。そんな彼女は現実社会に虚無感を覚えるようになってしまい、彼女を心配したエリックはPRGの世界から恋人を取り戻そうとコミュニティの門を叩く。
しかし、共通のルールを無視してエヴリンを連れ出そうとするエリックは狂信的な一部の参加者に敵視されて……――







<感想※ネタバレ含みます>



RPGコミュニティ中毒のビッチなエヴリンに振り回される男性陣を、ただ可哀想だなぁと思うだけの内容かと思ったら微妙に違いました。
「執着とルール」がテーマのような、主人公カップル自業自得バッドエンドのお話です。

感想:人って怖いですね。


この映画の重要人物は8名

・主人公エリック……恋人のエヴリンをRPGのコミュニティから連れ戻す為にコミュニティのルールを無視した行動を起こす。やっちゃいけないことをしてしまった人。

・恋人エヴリン(ビッチ)……RPGのコミュニティではワルキューレ役。やっぱり女の子はお姫様扱いされると嬉しいよね、よく分かります。敵陣の男性に色目を使ったり、恋人エリックに心動かされたり。女心と秋の空。加害者であり犠牲者でもある人。

・エリックの兄(コミュ中毒なバイキング役)……やっぱり弟は可愛いらしい。弟に協力してエヴリンを敵陣から連れ戻す作戦に参加する。お兄さん熱いです。最期まで役になりきっていた人。その語り口、そしてその背中はまさにバイキング。

・神官役(敵陣のリーダー)……エヴリンに執着するのは設定ですよね?と、時折確認してあげたくなる人。わかっちゃいるけど世界観に感化された心は恋の炎を巻き起こす。暴動の主犯。ヤンデレ気質でもあったんでしょうか。

・神官の部下役……神官けしかけるなよ。暴動と殺人の罪を神官役の男に押し付けられ事故処理されたっぽい人です。

・仲裁者役の女性(ストーリー展開の為の重要人物1)……主人公の力になりたいのは、恋?それともお節介?ちょっと強引にストーリー展開させてしまったが為に、取り返しの付かない事態を引き起こしてしまった原因の一人。

・仲裁者役の男性エルフ(ストーリー展開の為の重要人物2)……仲裁役の女性に押されて、ちょっと強引にストーリー展開させてしまった人。押しが弱いんでしょうが、同罪です。

・王様……散々腰抜けと作中なんども言われた人物。いざ出陣した際には、エヴリンに腹部をナイフで刺され血を流す事態に。最初の犠牲者。



序盤でコミュニティの世界観やルール、そして主人公の心情がざっくりと分かったので、「なるほど、それでどうなるの?」と興味持てたんですが、世界観把握してからは中だるみ。結局、何を伝えたかったのかよく分かりませんでした。誰が惨劇を引き起こす原因になったのかも明白でしたし、惨劇といっても、そのくだりのシーンは最後の20分ほどです。あんまりグロくない。ただ、主人公のお兄さんのぶれない姿勢はキャラが立ってて私はお兄さんのこと好きでした。


楽しむとするなら、出演者の衣装やRPGでよく使用されているだろう横文字が覚えられることぐらいです。


それにしても、あの終わり方はどうなのかと。
本来ならば十字架を背負わなきゃならない人は、もう居ない。そんなのズルイよ。




最終的に、主人公エリックは頭カチ割られて死んで、恋人のエヴリンは投身自殺。
コミュニティの王国の王様はエヴリンによってナイフで腹部を刺される事態(敵陣の策略なのでエヴリンに殺意はなかった)
主犯の男性(神官)は、弟の報復として主人公エリックの兄に鈍器で頭をカチ割られて死亡。

この騒動に巻き込まれ、残されたコミュニティの参加者はきっと重い十字架を背負って生きることになるのでしょう。


弟と同じように、お前も頭をカチ割られて死ねばいい」そう思ったんだろうお兄さんの気持ちだけはよく分かります。
それにしても兄によって殺された主犯の男(神官)が不憫です、本当に。ビッチに恋しなければ。エヴリンをあっさり手放してワルキューレの代役探せるぐらい気持ちに余裕があれば……いいや、代役なんて無理なんでしょうね。


狂信的な人間は何をするか分からない。
怖いお話でした。

世界観が崩れた責任が誰にあるかを問うようなシーンがありましたが、どう考えても主人公エリックだと思います。

主人公エリックがコミュニティに現れたのは恋人を救うためだというのは、よく分かります。

主人公がコミュニティに現れてから、参加者達に様々な心情の変化があって自発的にエリックに協力する人間が現れたり、あくまで世界観を再現する遊びをしているという事を忘れて暴走した人がいるわけだけれど、そんなことは原因の一つであるだけで。
何よりも、最初にコミュニティの世界観を崩してしまった主人公に責任があると思う。


例えるなら、サッカーの試合に両手使っちゃう奴が現れるようなものです。
そのまま試合が続行されて、両手使った側のチームが優勝したとかそういうレベル。

主人公にとっては、RPGのコミュニティなんて馬鹿馬鹿しかったかもしれないけれど、それは人の価値観であって彼らの世界を壊す権利はないわけで。
恋人を連れ戻したいなら、二人だけで解決するべきだったんですよね。
なんて言ったらそもそもストーリーが始まらないんだけれど。


郷に入れば郷に従え。
色々な地域から参加している人が居て、楽しんでる人達が居るなら、世界観大事にしないと。
興ざめしちゃうよ。

それで暴動まで発展するという……救いようがありませんね。


世界観を維持するための均衡が崩れ、殺人にまで発展してしまったサスペンス。

人の心理って複雑なものだなぁとも思いました。
現実と遊びの設定を混在させてしまったがゆえに始まる暴動と陵辱ってところでしょうか。


「君のためなら~中略~衣装だって着るし、ゴムの剣で戦うよ」

この台詞はシュールで面白かったです。

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